「俺は....ずっと...」
私の目を見つめながら蓮翔は
大事な話をし始めた。
「蓮翔?....」
「だから....俺は....
お前がずっと好きだったんだよ..!!」
え...?
どういうこと....
蓮翔が私を好きって....
嘘か冗談だよね...
「俺、お前が思ってるより本気だから。」
その言葉、信じていいの?
私、嬉しくて舞い上がっちゃうよ?
「麻実は...俺が嫌いか?」
「そんなの.....嫌いなわけないよ...」
むしろ、大好き。
私だって蓮翔のことがずっと好きだったんだから。
「そうか....俺と....付き合ってほしい。
麻実の気持ちが知りたい。」
私の気持ち。本当の気持ち、ちゃんと伝えられることがやっと出来るんだ。
「私も....蓮翔が好き....!」
そういうと、蓮翔の表情が緩んだ。
「んじゃ...今日から恋人な。
幼馴染、卒業。」
「.....うん!!」
今までは『幼馴染』が私達をつなぐ
関係だった。
でも、今は『恋人』という関係が
私達をつなぐ架け橋になった。
蓮翔、私、とっても嬉しいよ。