不良幼馴染は私の初恋。



「蓮翔、起きてよ〜。」


「うっせ...今日は休む。」


「おばさんにまた怒られちゃうよ...」


今日もまったく起きてくれない私の幼馴染の蓮翔。毎日起こしにくるものの、
最近は学校を休むようになっちゃって。

「それじゃぁ、私行くからね?」

「早く行けよ。」

しかも、いつも冷たい言葉を返されるから泣きそうになる。
蓮翔とは家が隣どうしだから昔からよく遊んでいて、仲はよかった。
最近は一方的に突き放されてるけど。
中学生になってから、不良になっちゃって、問題も沢山起こしていてその度に私が謝っていた。



「こっちの身にもなってよねっ...」

教室に入って、席についた時にはもう皆は登校していた。
別に蓮翔の為に何かをしなくてもいいんだけど...

「ほんとに、私ってバカなのかな...?」

見てるだけじゃ落ち着かなくて。
きっと、それは私の問題なんだけど。
私はずっと蓮翔が好きだった。
今も、これからもきっと。
だから、突き放されるのは凄く辛いし、
もっと蓮翔と話もしたい。


「麻実〜?独り言でっかいぞ?」

「へっ?口に出てた?」

私に話しかけてきたのは早月 百合(サツキ ユリ)
失礼だけど名前に似合わずサバサバしてる。わたしの大切な親友で、私が蓮翔に
恋をしていることを知ってる人。

「姿が見えないってことは夏野は今日も休み?」

「そうなの...起こしに行っても、まったく起きてくれないし、休むとかいうし」

このままじゃ、単位が足りなくなって留年しちゃうよ...

「心配するなって、あいつうちらより頭良いじゃん。ムカつくけど。」

「出席足りなくなくなるかもしれないでしょ?確かに頭が良くてカッコイイけど。」

"カッコイイはいらないって"って百合に
言われたけど、蓮翔はすごくカッコイイんだもん。

「とりあえず、頑張りなよ〜。」

百合ってば、人ごとだからって...

「はよー。」

「おー、蓮翔久しぶりじゃん!」


えっ...蓮翔?

ドアの方を見ると確かに蓮翔の姿があった。