「んっ...」
チュンチュンと小鳥のさえずりが聞こえる。
朝なんだ...
「あれ...ここは...」
見慣れない景色が広がっていた。
あぁ、そういえば蓮翔の家にいるんだった。
ってここって!?
蓮翔のベッド!?
「な、なんで!?」
隣を見るとまだ眠っている蓮翔がいた。
もしかしなくても蓮翔と一緒にねちゃってた?
「れ、蓮翔?起きて...」
「んだよ....るせぇ...」
なっ、こっちはなんでこうなったのか知りたいのに!
「起きろ〜〜!!」
思いっきり蓮翔の肩を揺すった。
「マジうぜっ....まだ寝てろよ。」
「ふぇっ..ちょっ、話せっ〜!」
なんと、蓮翔に抱きしめられてしまいました....
「スー....」
え、寝ちゃった?まって、この体勢きつい。
抱き枕にしないでよぉ。
「蓮翔のバカ...でも、好きなんだから。」
寝ている蓮翔には聞こえてないよね。
今、抱きしめられてドキドキしてるんだから。
はぁ、眠くなってきちゃった....
私はそのまま目を閉じた。
「んっ....!?」
えっ....?
何、蓮翔の顔近いっ...唇に暖かく柔らかい感触....
これって....
蓮翔とキスしちゃってるっ....!?
「んっ!ん〜〜!」
けど、全然離れられない。
どんだけ力強いのよ!
パチっ
蓮翔の目が開いた。
「はっ..?なにやってんの?」
そんなのこっちが聞きたいわよ!