まぁ、でも。 目的は違うけど、バイトを紹介してくれるのは嬉しい。 普段から家事はマメにやるくせに、実は面倒くさがり屋のあたし。 アルバイト情報誌なんて細かくて見る気にならないんだもん。 「……で?どんなところなの?」 「ん?知りたい??」 「当たり前でしょ」 すると梨花子は、ニコリと怪しげな笑みを浮かべた後、手招きをしてあたしを呼び寄せる。 ……そんな、隣にいるんだからそのままでも十分聞こえるだろうに。 「何よ」 急かすあたしに、梨花子はこっそりと耳打ちをした。