ご飯を食べて台所に食器を持っていくと、待って!と言って、私を止めた。


「今日は私を頼ってね、明日検査してもらうなら今日は安静にしないと。」


「ごめん……雪ありがとうね……」


「大丈夫だから、そんな申し訳なく思わないで!」


「ありがとう……」


それからお風呂を入れて、押し入れから二枚布団をだした。


「てか私も押しかけちゃってごめんね?」


「いやいや……とんでもない!むしろ……ありがとう!」


そして、風呂に入って、布団を並べて2人で寝た。


ふと目が覚めると、体が重かった。


時計を見るとまだ3時。


はぁ今日も寝られないのかぁ……


ちょっと水を飲みに行こうか……と思って、コップに水を汲みに行った。


クラッと目の前が揺れた。


横の壁にもたれる。


そして、台所の電気をつけた。


危ない危ない……


何かものに引っかかったのかな?


水道の蛇口をひねって水を出す。


コップに水を入れて、飲もうとした。


ドクッ……


いきなり動悸がした……


やめて……すぐに収まって……


いや、とりあえずコップ置こう


ズキッ……


心臓に痛みが走った……


バリーンッ!!!


つい力を弱めてしまってコップを落とした。


「なに?どうしたの?柚姫?」


ヤバイ……


どうしようもないぐらい痛くなってきた。


「柚姫!?」


そのまましゃがみこんだ。


「柚姫!?どこが痛いの!?聞こえる!?」


「雪……すぐ………治る……」


早くおさまって……早く……


「駄目だ、今日翔さん当直だから電話する!」


「雪……大丈夫……」


「あ、もしもし翔さん!!柚姫が!!!……分かった!!!」