「……な、なにがなんなの?」

ここに来る途中も私への視線が痛かったし、状況が全然分からない。


「とりあえずこれ見て」

裕子はスマホの画面を私に見せた。

それは出逢い系サイトのような怪しい雰囲気のサイトで、裕子は見やすいように一部分だけ画面を大きくした。


「これJKサイトっていって現役女子高生が自分を売るサイトなの。いわゆる援交と同じ。そこに親父たちが書き込みして提示されてるお金でデートしたり、ご飯食べたりできるの」

「そ、それがなに?」

「ここにね、七海が登録されてんのよ」

「え……ええ?」


裕子のスマホを確認すると一覧の名前に〝岡崎七海゛と書かれている。


「ど、同姓同名だよ。別に珍しい名前でもないし」

「プロフィールも七海と同じ。おまけに顔写真まで載ってる」

「ええ?」


岡崎七海。S高校に通う16歳。

誕生日は9月12日。血液型A型。

得意科目は理数系で将来の夢は教師。

だけど勉強以外でも楽しいことがしたい!
恋愛初心者だけど優しく色々教えてほしいな☆


……なんてことが私の顔付きで書かれていた。

写真に見覚えはなく学校のどこかで撮られた写真っぽいけど、人違いではなくそれは私。


「な、なんなのこれ……わ、私こんなの知らないよ?」

「分かってるよ!多分だれかの嫌がらせだよ」

い、嫌がらせって……。一体だれが?