「さ、早く帰ろう」
美咲がそう言った。




「ただいま。」
家に帰ったら、もう6時半だった。
いつもなら、
夕食を作ってる頃なのに。

「おかえり!お姉ちゃん、遅かったね」

「杏子」

杏子は、満笑の顔でいった。

「あーもー。疲れたー!」
私は制服のまま
リビングのソファに寝そべった。

「ああ!お姉ちゃん、制服のまま寝ちゃったら

シワシワになっちゃうって、
いつも言ってるじゃん!」