「ほらほら!詩音、はやく行かないと後輩君帰っちゃうよ!」

美咲は私の腕を掴んでそう言った。

あーもー!
自分で歩けるから
掴まないでよ。
てか、ほんとに行くの!?
「み、美咲!そんなに、急がなくても良いんじゃない…?」

「なに、いってんの!?行かなきゃ!詩音の気持ちを伝えに行かなきゃ!」

いや、だから、
好きとか恋愛的か感情じゃないってば!たぶん…

そして、一年の階に着いた。

私と美咲は一年廊下をうろうろ歩いた。

やめよ!?変人だよ!?
明日、噂とかになったらどう責任とってくれんの!?