「す、すいません」 私はつくり笑いで言った。 「いえいえ」 男子生徒は、また柔らかい微笑みで言った。 な、なんなの、この人… この私が、 落としたいっておもうなんてっ…! そう思った瞬間、また電車が止まった。 何かこの電車止まりすぎじゃないっ!? 「あの、先輩。そろそろこの姿勢を…立てないんですけど…」 「あ、ごめんね!迷惑かけて、本当にごめんね?」