暗闇のアリス second story [完結]



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Alice side






外はネオンで輝くわけでもなく、闇の空気を漂わせてはいたが







中は意外にも普通のバー








バーカウンターに腰掛ける







「……何に致しますか」






およそ25.6くらいの青年が私に問いかける






ワックスできれいにまとめられた黒い髪が目を引く






「…………」








私はそんな青年に何も答えない







すると、店の奥から新しく人が出てくる









血色の髪がゆらりと揺れる







彼の仕事ぶりはただのバイトではないことを語っていた








酒を客に出すと、その客から1枚の白い紙を受け取る







名刺サイズの白い紙を胸ポケットにしまう






それが終われば彼はまた店の奥に消えてしまった