ハルSide___

【1年1組】
1番︰藍田結芽
2番︰伊藤誠司
  ・
  ・
  ・
  ・
  ・
35番山田ハル


「きゃーっ!!結芽、同じクラスーっ!」


グラウンドに置かれたホワイトボード貼りだされたクラス名簿の一覧。


私、山田ハルと、幼馴染みの藍田結芽は真剣な表情でボードを見つめていた。

1組に二人の名前を見つけた途端、結芽と私は手を取り飛び跳ねた。


「結芽、今年もよろしくね!!」

「こちらこそ♪」


二人で笑い合っていたら、後ろから盛大なため息が聞こえる。


「あ、未央ちゃんおはよーっ」

「おはよーハルちゃん。離れちゃったね…」

「だねーー。まぁまた遊びに行くからっ!ねっ?」


寂しそうに頷く草香未央ちゃんが可愛くて

ついつい姉口調になってしまう。

私はこれから、いろんな友達を作って

青春とかもして彼氏作って

平和に高校を卒業するんだ。



そう思ってた。



彼に出会うまでは–––––––。