稲荷神社の主人様








「ああ。あの方はすべてに興味がなかったようだがの。ぬしに見せたいなど考えながら、世間を見るようになった」





私の、ため。






「今思えば、時々街に出かけていたのはそのためかのぅ」





うーん。





……なんというか、くすぐったい。





あんなに雑で乱暴な扱いする癖に。



触れる時は優しかったり、私のためにいろいろしてたり。






……ギャップ萌ってやつ…ではないな。







落ち着け私、絆されるな。




なんかもうお嫁に行くことは強制的なのか。






嫌っちゃ嫌だけど仕方ない。




………そこまででもないけど。








ってそうじゃなくて。





それはもういいけど、だからってあの人に好き勝手されるつもりはない。