ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

「はは!うん。同じくらい好きだな」

「もうすぐ、両方咲いてるのが見られるよ」

白とピンクのコントラスト。

「そうだね」

そんな話をしながら2人で見上げたどんよりとした空から、雨粒がポツリと落ちてきた。

「あっ 雨だ」

「本降りにならないうちに、帰ろう」

ハルはそう言って立ち上がった。

傘を持っていない2人は、少し足早に裏手の階段を降りる。

「じゃあね」

私がそう言って自転車にまたがろうとすると。

「送っていくよ」ハルはそう言って私から自転車を奪い、押し始めた。

「え?ハル、濡れちゃうよ」

ポツポツと降る雨の中を進み始めたハルを、言葉で止める。

「じゃあ、あそこで傘を買おう」

ハルが指をさした先にはコンビニの明かり。

「ああ、うん」

ちょうど青になった信号を渡り始めているハルの横について歩く。


今日は素直にハルに甘えよう。

私ともう少し一緒にいたいと言ったハルに、甘えさせてあげよう。

ふふふ、と思わず笑みがこぼれる。