ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

私はふと目に付いたハートのヘアゴムを手に取る。他の商品と比べて手頃な値段のそれは、ハートの部分が木で作られていてとても可愛らしかった。

髪も伸びてきたし、バイト代も入るから、買っちゃおうかな。

私は少しの間悩んでいた。

するとそんな私を見ていたハルが手にしていたヘアゴムをスッと取り、瞬く間にレジへ持って行ってしまった。

「えっ?ちょっと、ハル?」

慌てる私を横目にハルは、「うたによく似合うと思うよ」なんて言いながらさっさと会計を済ませてしまった。

「ダメだよ、自分で買うよ」

カバンから財布を取り出す私の手を優しく押さえ、ハルは笑顔で言った。



「僕からの、最初のプレゼントだ」



その柔らかな笑顔に、私は一瞬息をのむ。


何も言えずハルの後ろについて店を出る私に「ほら、付けてみて!」と買ったばかりのヘアゴムを渡してくれる。

「……うん」

言われるがまま、私は髪を束ねヘアゴムをつけた。

ハルの笑顔が頭から離れずに胸が高まる。