ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

「ごちそうさまでした!ああ、美味しかった」

私は自分で冷やしてしまった空気を変えようと、少し明るく言った。

「ごちそうさまでした。僕もお腹いっぱいだ!」

ハルも、お腹を押さえて満足そうだ。

腹ペコだった2人は、追加で頼んだ餃子もあっという間にたいらげてしまった。

ハルと一緒だと、より美味しく感じる気がする。


どうしても僕が払うときかないハルに、次回は私が、と約束をしてご馳走になった。

満腹になりお腹も心も満たされた私とハルは、ついさっき通って来た道を今度はゆっくりとまた公園へと向かって歩き始めた。

空を見上げると、まだ低い雲がかかっていた。

「うた、傘持ってきた?」

「ううん、持ってない」

ハルはいつも手ぶらだったから、傘を持っていないのは一目瞭然だった。

お金も、いつもズボンのポケットにジャラジャラと入っている。

降らないといいなぁ……そう言って目を細めながら空を見上げだハルを、私は見つめていた。