ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

「ハルは、このお店よく来るの?」

「うーん、結構久しぶりかな。小さい頃によく家族で来てたんだ」

「そっか……ハルはお姉さんがいるんだっけ?」

前にハルが話してくれたのを思い出した。

「そう、5つ上の」

テーブルから見える厨房を、キラキラとした目で見ているハル。

きっと子供の頃にも、こうしてお姉さんと一緒に眺めながら待っていたんだろう。

もう昼時を過ぎていた店内は、それほど混雑してなく、料理も程なく運ばれてきた。

「わあ!いい匂い、美味しそう!」

「でしょう?」

ハルは嬉しそうに2つの料理を小皿に取り分けてくれた。

「いただきまーす!」
「いただきます!」

2人の声が重なり、目を合わせて笑いあう。

そして同時に食べ始める。

「うん、美味しい!」

私がそう言うと、とても嬉しそうに微笑んだハル。

チャンポンも皿うどんも、ドゲトゲしさのない柔らかな風味だった。

なんだかハルらしい味だな、なんて思いながら口へ運ぶ。

食事をしている間は、ハルのお姉さんの話しを聞いた。