ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

「今日は?どうする?」

「ご飯、食べに行こう。お腹すいた」

「うん、そうだね。そうしよう」

ほらまただ。

相手のお腹の空き具合などどうでもいいんだ。

昨日の私を優しく思いやってくれたハルはどこへ?

そんなことを思いながらも、ハルとの初めての食事に心は弾んでいた。

「どこへ行くの?」

相変わらず早足のハルの背中を追いかけながら聞いた。

「僕の町にある中華屋に行こう。チャンポンと皿うどんが美味しいんだ」

振り向きもせずに、私の希望も聞くこともなくハルは言った。

まあ、どうせそんなことだろうと思った。

好き嫌いがなくてよかったな、なんてちょっと的はずれなことを思う。

きっとハルはお気に入りのチャンポンを私に食べさせたい、そう思ってくれているのだろう。

私の住む南森町とは反対の、ハルの住む北森町方面の出口へと向かっていると、この前ハルと遊んでいた子供たちが公園へと入って来る姿が見えた。

「あっ!ハルだ!うたもいる!」

相変わらず元気な子供たちが、こちらへと駆け寄って来る。このパワーがあれば何でもできそうな気がしてくる。

「ねー!ハル!遊ぼうよ!」

みんな口々にハルにまとわりつきながら言っている。袖を掴んでいる子、背中を叩いている子、いろいろだ。