ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

それでももう一歩足を踏み出すと、その気配に気づいたハルがこちらを振り向いた。

「うた!」

私に向けられたのは、いつもの輝くようなキラキラとした笑顔。

私はホッとしてハルの隣に座る。

「バイト、お疲れ様」

「うん」

よかった。いつものハルだ。


「今日は子供たちいないね」

「ああ、うん」

2人の視線は下の公園へ、そして同時に咲き誇るユキヤナギへ。

「昨日は、ありがとうね」

「うん、あれから大丈夫だった?」

私は昨夜、両親と仲直りしたこと、一緒にデザートを食べたことをハルに話した。

ハルは昨日と同じように、軽く相槌をうちながら真剣な表情で聞いてくれていた。

「急には無理かもしれないけど、お父さんとも前みたいに自然に話せるようになれたらいいなって」

「そっか……うたなら大丈夫だよ」

不思議だ。ハルが大丈夫だと言ったら、本当に大丈夫な気がする。

「うん、ありがとう」

ほら、ハルの前ではこんなに自然に笑える。

ハルとの関係も、急がずに少しずつ前に進めたらいいなと思う。

私らしく、ゆっくりと。