ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

「はは、うん。自分の気持ちをきちんと理解しているし、やりたいことも、やるべきことも、本当はちゃんと分かってる」

「……」

ハルの言う通り、自分がどうすればいいのかは分かっているんだ。

でも、それをすんなりと行動に移せない。それなのに、素直?

「うまく言えないけど。自分の素直な感情にちゃんと向き合うって、結構難しいことだと思うんだ。それがちゃんと出来てるうたは、やっぱり素直なんじゃないかな」

「うーん……そうかなぁ」

まだ納得のいかない私にハルはちょっと困った顔をした。

「そういうとこは、素直じゃないかも」

「もう!どっち?」

イタズラな目を私に向けるハルの肩を思わず叩く。

「ごめんごめん!でも、相手の気持ちをきちんと考えられるのは、うたのいいところだって、本当にそう思うよ」

そのまっすぐな目を見たら、ドキッとしてしまう。

「……うん。ありがとう」

不思議な少年、ハル。

君といると私は素直になれるのかもしれない。