私だっで、同じくらいハルのことを思っていた。

ハルの想いとは少し違うかもしれないけれど、一緒にいて温度差なんて感じなかった。

手紙を持ち、私はユキヤナギのもとへ。

落ちていた木の枝で、その柔らかな土を掘ると見えて来たのは古びた缶。

その缶を大切に取り出し蓋を開けると、そこには色あせた思い出。

私はその上にそっとハルからの手紙を乗せる。
迷ったけれど、ハートのヘアゴムはしまわないことにした。

無理に忘れることなんてない、大切に、大切にしたい。

そう、思ったから。


ハル、またね
また、ユキヤナギの花が咲く頃に

ハル
大丈夫、私は前に進める

ハル
ありがとう


ハル
大好きだよ


end……