ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

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次の日の朝眼が覚めると、何だか目の奥と頭が重たかった。


なんだかな。


泣いたら、全てがスッキリするものだと思っていた。

泣いている間はあちこち痛いし、鏡に映る私の瞼は腫れていて見れたもんじゃないし。

それでも。

それでもやっぱり、少しばかりスッキリとした心は昨日とは違うと感じられる。

昨日までのわたしは、ハルと過ごした日々を、日常で上書きをして。

忘れたいわけじゃないけれど、思い出すのはまだ辛くて。

そんな風に、これからも過ごしていくんだと、思っていた。いつか、暖かい思い出として受け入れられるまで。

会いたい、とか。
会えない、とか。

そんな気持ちにも無理やり蓋をしていた。

でも、きっと違う。

会いたいとか、会えない、とかじゃない。

春太じゃない、幼いハルでもない。

私は、18才のハルと出会い、恋をした。

それは本当に、束の間で儚いものだったけれど。

確かにきみは私の隣にいて、笑っていた。

もう、それだけでいい。

ハルは、私に大切なものをたくさんくれた。


ハル


今から、きみに会いに行くよ