ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

「いただきます」

お母さんと2人の夕ご飯。

「この肉巻き、何?キャベツ?」

ソースとマヨネーズが掛けられた肉巻きは、一口食べるとまるでお好み焼きのような味がした。

「そう、お好み焼きみたいでしょ?」

料理好きなお母さん、また雑誌か何かで新しいレシピを見たのだろう。私の美味しそうな反応に顔をほころばせている。

『……はい、こちらはまだ雪が薄っすらと残る北海道美瑛です』

テレビからはまだ寒そうな北海道からの中継が流れている。

まだ雪……こっちはもう桜が終わりそうだっていうのに。

『……本日は、陶芸工房HALUさんにお邪魔しています』

ハル、という言葉に私は何となくテレビへと目を向けた。

だめだな、そんな言葉ですらまだ聞き流せないなんて。

そこは陶芸工房というにはオシャレな、そんな建物が映し出されていた。

『佐竹さん、今日はよろしくお願いいたします』

そう言って紹介された女性は、穏やかな印象の中年女性だった。

確か、ハルのお姉さんも陶芸家だって言ってたな。

私はつい、箸を進めながらも画面を見つめる。