ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

「うん、そうよ」

そう言って私にいつもの笑顔を見せてくれた店長は、なぜか自信満々で。

だから、すごく説得力もあって。

私もつられて、笑っていた。

笑った先には、満開の桜のように晴れやかな未来がきっと待っている。

そう信じられるような、笑顔だった。

「うたちゃんがいないと店がバタバタよ〜!」
「あはは、すみません」

春休み中だから、たくさんバイトのシフトも入っていたから。

「また出て来られるようになったら連絡してね、でも無理しないでいいからね」

「はい、ありがとうございます」

お大事にね、と言って部屋から出て行く暖かく頼もしい背中を見送る。

パタリ、とドアの閉まる音を聞くと、また1人の空間。


ハル

春太と詩織

生まれ変わり

ユキヤナギ

手紙


全部が絡み合ってぐちゃぐちゃだった頭の中。

段々と全部がまとまって、1つの出来事として私の中へと溶け込んでゆく。

いくら頭で考えたところで、何も解決はしないし。そもそも答えなんてない。

私が、私自身が。

4人の思いを受け止めるしか、ないんだ。