ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

『そしてうたもきっと、僕のことを好きになってくれていると感じたんだ。違うかな?

それならばうたにとっても、僕と長く一緒に過ごせば過ごすほど、つらい思いをさせてしまうんじゃないか、そう思ったんだ。君が悲しむのは見たくなかったんだ。

だから、決心した。もう、うたには会わない』


あの日、最後にハルと会った日。

彼はそれまで以上に物憂げで切ない表情を見せていた。

それは、もう私と会うのが最後だと。そう決めていたからだ。

別れを決めた時のハルの思い。私のために、決心してくれたその優しさ。


『何も知らない君との別れは、本当に辛かった。泣いてさようならが言えたらどんなにいいか。

でも、別れを知っている僕よりもきっと、うたの方が辛かったんじゃないかな。あんな、形の残るプレゼントまでしてしまって申し訳ないと思ってるよ』