ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

きっとこの手紙には、本当は他に彼女がいて……やっぱりその彼女の元に……なんてことが書いてあるのだと思っていた。

どうせショックを受けるだけだ、と。

それは私が知っているハルの姿からはほど遠いが、私の今までの短い人生経験の中では、そんな結末しか想像できていなかった。

タイムカプセル。

ふと、この手紙が入っていた缶を見ると、そこにはまだ古く色あせた手紙のような物が入っている。

これが、佐竹 春太と詩織が書いたものなのだろうか。

その2人と私に、何の関係があるのだろうか。

私は再びハルからの手紙に目を落とす。

『でも、そんな幸せは長くは続かなかった。結婚式を挙げた北海道で、2人は居眠り運転のトラックに正面衝突され、呆気なくこの世を去ってしまったんだ』

えっ⁈

まさか……。

春太と詩織は、もうこの世に、いない?

新婚旅行先で、事故なんて。

そんなことって……。