ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

『うたへ

うた、まず君に謝らなければならない。

また会う約束をしたのに守れなくて本当にごめん。僕はもう、うたと会うことはない、そう決めていたのに。

うたに本当の僕ことを話すかどうかすごく迷ったけれど、やっぱりうたには全てを知ってもらいたい、そう思ったんだ。だから驚かずに受け止めて、そして前へ進んでほしい。』


私と、もう会わないと決めていた?

なんで、なんでなの?

本当のハルって?

読みながら疑問符が溢れ出してくる。

ハルの本当の姿を知れば、私は前に進めるのだろうか。

本当は、とても怖かった。いったい、どんなことが書かれているのだろうか。

それでも、ハルが私に伝えたい気持ち。読まないわけにはいかない。


『うたと僕が出会ったのは偶然なんかじゃない。

急にそんなこと言われても理解できないよね?

僕は1975年5月に佐竹 春太としてこの世に生まれ、高校卒業の春にこの場所で本間 詩織と出会った。

詩織と春太はすぐに恋に落ち、やがて2人は結婚の約束をした。生まれ変わってもずっと一緒にいよう……その誓いの印にこのタイムカプセルを埋めたんだ。』


佐竹 春太?1975年……?

ちょっと待って。ハルは私と同じ年のはずだ。

どういうこと?

詩織と出会って……結婚?