ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

「……そうなのかな」

ああ、もしかしたらそうかもしれないとは思っていたけど。実際に言葉にして聞くと、その重みがズシッとのしかかってくる。

「え?本当にフラれたの?」

最初に口にした大柄な子が、冗談で言ったのに……というような複雑な表情を見せる。

子供に気を使わせてどうする。

「えへへ、そんなわけないよね」

作り笑顔で、自分に言い聞かせる。

ああ、情けない。

こんなに純粋で、恋の悩みなんかない頃に戻りたいよ。

「うた、飴食べる?」

別の子が慰めてくれているのか、私に小さな飴を手渡してくれる。

「うん。ありがとう」ふと触れた暖かい小さな手に、胸の奥もジンと暖かくなる。

「うた!鬼ごっこしよう!うたが鬼ね!」

「わー!」

「ちょ、ちょっと待って!」

私の気持ちを理解しているのかいないのか、あっという間に子供たちは私から逃げるように散っていく。

鬼ごっこって……。

はあ、仕方ない。ただ待つだけじゃ時間が経つのも遅く感じるだけだし。

「よしっ!行くよ」

少し溶けた飴玉を口に入れ、私は駆け出した。