*
「汝、佐竹 春太 は良き時も悪き時もーー」
神父さまの穏やかな声が静かなチャペルに響いている。
「ーー誓いますか?」
「……はい、誓います」
緊張感のある中、式は滞りなく進んでいく。
隣にいるドレス姿の詩織は本当に綺麗で。
僕は脇役なのではないかと思ってしまうほどだ。
こじんまりとしたチャペルはホテルの屋上にあり、大きめの窓から日差しが差し込んでいて幻想的な雰囲気だ。
「汝、本間 詩織は良き時も悪き時もーー」
再び神父さまの声が響く。
「ーー誓いますか?」
「はい。誓います」
緊張した詩織の声が、明るい日差しとともに僕を包み込む。
それはまるで上質な音楽を聴いているようで。
詩織が、僕とずっと一緒にいると誓った。それだけで僕の緩い涙腺は崩壊寸前だった。
式の前に「あんまり泣かないでよね」と詩織に釘を刺されたのを思い出し、ぐっと堪える。
それでも止まってくれない涙をそっと手の平で拭った。
そんな僕に気づいたのか、詩織はしょうがないな……と言わんばかりに少し微笑んだ気がした。
人前で涙を見せることのない詩織だけれど、決して嬉しくないわけではなく、感動していないわけでもない。それはもう、長い付き合いの中でよく分かっていた。
ああ、本当に僕は幸せだ。
「汝、佐竹 春太 は良き時も悪き時もーー」
神父さまの穏やかな声が静かなチャペルに響いている。
「ーー誓いますか?」
「……はい、誓います」
緊張感のある中、式は滞りなく進んでいく。
隣にいるドレス姿の詩織は本当に綺麗で。
僕は脇役なのではないかと思ってしまうほどだ。
こじんまりとしたチャペルはホテルの屋上にあり、大きめの窓から日差しが差し込んでいて幻想的な雰囲気だ。
「汝、本間 詩織は良き時も悪き時もーー」
再び神父さまの声が響く。
「ーー誓いますか?」
「はい。誓います」
緊張した詩織の声が、明るい日差しとともに僕を包み込む。
それはまるで上質な音楽を聴いているようで。
詩織が、僕とずっと一緒にいると誓った。それだけで僕の緩い涙腺は崩壊寸前だった。
式の前に「あんまり泣かないでよね」と詩織に釘を刺されたのを思い出し、ぐっと堪える。
それでも止まってくれない涙をそっと手の平で拭った。
そんな僕に気づいたのか、詩織はしょうがないな……と言わんばかりに少し微笑んだ気がした。
人前で涙を見せることのない詩織だけれど、決して嬉しくないわけではなく、感動していないわけでもない。それはもう、長い付き合いの中でよく分かっていた。
ああ、本当に僕は幸せだ。



