ユキヤナギの丘で、もう一度君を好きになる

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詩織との長い付き合いの中で、既にお互いの家族とも何度か顔を合わせていたこともあり結婚への準備はトントン拍子に進んでいった。

式は家族と数人の親戚だけで、新婚旅行も兼ねて夏休みに北海道で挙げることにした。

そしてその後、友達を呼んだ簡単なパーティを地元で開く、そんなシンプルで僕たちらしい結婚式になりそうだ。

僕も詩織も初めての北海道なので、ガイドブックとにらめっこをしながら旅行の計画を立てるのはとても楽しかった。

食べたい物も、行きたい場所も山のようにあった。

そして、結婚式の準備も。

何回か一緒に足を運び選んだ小花のたくさん付いたウェディングドレスは、本当に彼女によく似合っていたし、結婚指輪も細くシンプルな物に2人で決めた。

ああ、本当に結婚するんだな。

2人で前に進むためには、いろいろなことを話し合ったり選んだりしなければならなかったが、その過程でお互いに意識が高まって絆が深まるのを感じていた。

これからずっと、僕は詩織を守っていけるのだろうか。そんな不安もあったが、隣で笑う彼女を見ているとこれから始まろうとしている新しい生活に、楽しみやワクワクした気持ちの方が上回っていた。