「満開になったら、また一緒に見に来よう」
もう、詩織を誘う時に躊躇することもない。
「ふふ、お花見?いいね」
詩織もすんなりと受け入れてくれる。もう一緒にいるのが当たり前のように。
そう、今なら聞ける。
「ねえ、詩織。ポケベルの番号、教えてくれないかな」
やっぱり少しだけ、勇気は必要だったけど。
「ん?いいよ」
予想通り詩織は快諾してくれた。
それから、お互いにベルの番号を交換し、詩織との距離がこれでまた縮まったのは間違いない。
会えない時にも連絡は取れるんだから。
そして少し高まる胸の音と爽やかな春の風を感じながら、僕はもっと勇気を出して詩織を真っ直ぐに見つめた。
「僕と……付き合って欲しい」
まだ詩織のベル番号が書かれた紙を持ったままの手が細かく震えている。
大きな目を、さらに大きくして驚いた様子の詩織。そして、ゆっくりと深く頷いてくれた。
再び繋がる2人の目線。僕がふぅと安堵のため息を吐くと、詩織は目を細めて微笑み僕を見つめている。
「……今日は、送ってほしいな」
潤んだ目でそう呟く詩織に僕はもう我慢ができず、詩織の肩を抱きしめた。
もう、詩織を誘う時に躊躇することもない。
「ふふ、お花見?いいね」
詩織もすんなりと受け入れてくれる。もう一緒にいるのが当たり前のように。
そう、今なら聞ける。
「ねえ、詩織。ポケベルの番号、教えてくれないかな」
やっぱり少しだけ、勇気は必要だったけど。
「ん?いいよ」
予想通り詩織は快諾してくれた。
それから、お互いにベルの番号を交換し、詩織との距離がこれでまた縮まったのは間違いない。
会えない時にも連絡は取れるんだから。
そして少し高まる胸の音と爽やかな春の風を感じながら、僕はもっと勇気を出して詩織を真っ直ぐに見つめた。
「僕と……付き合って欲しい」
まだ詩織のベル番号が書かれた紙を持ったままの手が細かく震えている。
大きな目を、さらに大きくして驚いた様子の詩織。そして、ゆっくりと深く頷いてくれた。
再び繋がる2人の目線。僕がふぅと安堵のため息を吐くと、詩織は目を細めて微笑み僕を見つめている。
「……今日は、送ってほしいな」
潤んだ目でそう呟く詩織に僕はもう我慢ができず、詩織の肩を抱きしめた。