「なんでここに…?」
「いつまでも戻ってこねーからだろ。」
教室にカバン置きっぱだし。
そう、そっけなく指差したほうにはわたしのカバン。
わざわざ持ってきてくれたんだ…。
せんせーのちょっとした優しさに、胸の中がぽかぽかとあったかい気持ちになる。
「ははっ、目ェ腫れてやがんの。」
ーーーーーどんだけ嬉しかったんだよ。
呆れたように笑いながら、わたしの腫れた目尻を親指でするりと撫でるせんせー。
びりり、と。
電流が流れるような感覚がわたしを襲った。
「ひゃっ…!」
とんでもない反応をしてしまったわたし。
びっくりした顔で動きを止めるユキヤせんせー。
静まり返る保健室。
気まずいやら、いたたまれないやらで今すぐに逃げ出したい気持ちになる。
いや逃げ場ならあるじゃないか。
布団の中という逃げ場が!!!
