82点。
わたしにとって最高の点数だ。
体の緊張がドッと解けて、危うくテストを落としかけそうになる。
戸惑ったようなせんせーの声。
「なんで泣いてんだよ。」
ほっぺを触ると冷たい感覚。
うそ…、わたしなんで泣いてんの?!
確かに初めてこんな点数見たけど!
泣くようなことじゃない!!
急いで涙を拭うけれど、一回出たものは止めようがなくてボロボロこぼれてくる。
「わ、わたし保健室行きます!具合悪いんで!」
「具合悪いやつがそんな元気なわけあるか。」
そんなせんせーのツッコミは無視して、わたしは教室を飛び出した。
あ…、テストは置いてくるんだった。
「失礼しまーす。」
保健室の扉を開けると、消毒液の匂いに混じって微かなタバコの匂い。
この学校の保健の先生は不真面目で有名だ。
まぁ、その不真面目さが生徒にはけっこー人気があるんだけれど。
