ドキドキのテストから5日後。
今度はテスト返しがやってきた。
「テスト返すぞー。」
数学の担当教師はユキヤせんせーだから、あの人はわたしの点数を知ってるわけで。
それがさらにわたしの緊張を高まらせる。
一体何点なんだろう…。
手に汗握るとはまさにこの事だ。
名前順に生徒を呼んで、一人一人コメントしてからテストを返していくせんせーの表情をちょっとだけ覗いてみる。
機嫌は…悪そうじゃないな。
「次、夏野。」
来てしまったわたしの番。
ドッドッドッ、と激しくなる心臓。
途端、真顔になるせんせーの表情にビビってしまうけれどもう引き返せない。
「ほい。」
「………。」
差し出されたテスト。
恐る恐る点数の書いてある欄を見た。
「よくがんばったな、夏野。」
