イジワル先生とわたし







「……お前さぁ、」




せんせーの心底呆れ果てたような声。

手元の回答用紙を見てみると、赤ペンで書かれたバツの嵐。


あ、これ怒られる。




「この問題…、中3から高1レベルのだぞ?よく入試で合格できたな。」




バカだとは思ってたけど、ここまでとは…。

そんなせんせーの心の声が聞こえたような気がする。


ユキヤせんせーは軽くため息をつくと、椅子を回転させてわたしと向き合う形になった。


たったそれだけのことなのに。

ほんの少しドキリと胸が高まってしまう。


落ち着けわたしの心臓!!!




「これから徹底的にお前を教育し直す。」

「え。」

「目標は中間で70点以上だな。」




70点以上…だと?

そんな数字、小学校以来…、いや今まで一回も見たことないかもしれない。


一体どんなスパルタ教育をされてしまうんだ。


悪魔のようなせんせーを想像しては、勝手にひとり冷や汗だらだらなわたし。





「な、70点ですか…。」

「文句あんのかよ。」

「トンデモゴザイマセン。」




途端、にこにこと笑顔になるユキヤせんせー。


そうしてバサリ、重たい音を立ててわたしの視線の隅に置かれたそれは大量のプリントと分厚い教科書の数々。





「じゃ、中3の復習から始めるか。」




本当の悪魔は実在した。



助けて、なるちゃあぁぁあん!!!