今度は隣の椅子にせんせーは座った。
プリントを見るためにわたしの方へ身を寄せるせんせーに一人で勝手にドキドキしてしまう。
良い匂いするし…。
いろんな意味でずるいなぁ、この人。
採点をしてるユキヤせんせーの隣で、わたしは手持ち無沙汰に周りを見渡す。
でもやっぱり最終的に見てしまうのはせんせーで。
ペンを持ってる手を見て、割とゴツゴツしてて男の人っぽいなぁとか。
髪の毛ツヤツヤだ。手入れとかしてる??
まつげ長いし、肌も綺麗だし。
せんせー観察に夢中になっていたわたし。
「オレのこと熱心に観察してっけど、なんか付いてる?」
「えっ!!いや、これは、その、」
バレてた。
そりゃそうだ、あんなジロジロ見てたら誰だって気づくよね。
恥ずかしい!!!
「顔真っ赤。分かりやすいヤツ。」
クツクツ楽しそうに笑うユキヤせんせー。
それを見て、わたしの顔にさらに熱が集まっていく。
どうしてこんなにドキドキするの。
せんせーは分かってるんでしょ?
数学なんかより、この気持ちの答えを教えて欲しいよ…。
