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謝らなきゃ…謝らなきゃ〜〜!!!



冷静になればなるほど、瀬那を拒絶してしまったことが悔やまれて仕方ない。


もう、時間を戻して欲しい!!!


神様〜〜!




掃除の時間も上の空で、そんなことばっかり考えていた私は



「森坂、手止まってるぞ。」


「わ、…ごめん!」


嶋中くんの声で我に返った。

危ない、考えすぎて危うくあっちの世界にでも逝っちゃうとこだったよ。



「なに、悩み事でもあるの?」


モップをかけながら、軽く視線を私に向けた嶋中くんに図星を付かれてドキッとする。



「…な…悩み事って言うか、」


「て言うか?」



私の顔を覗き込みながら、優しく微笑む嶋中くん。その言葉は、やけに優しくて…



「悩み事って言うより、不安なの。その…瀬那は私のこと…」



全部 言ってしまいたくなる。
でも、瀬那以外の誰かを頼りたくない…それも本当の気持ちで。