「…嶋中の変化に一々気づくのだって本当は気に入らねぇし、他の男の(やつ)がお前の話してると、俺のなのにって思う。

お前が思ってる数倍、

俺はお前が好きらしいから、



もう離してやれねぇかも。」





「────っ、/////」




一瞬で私の胸を焦がした。



やけにハッキリと、私の中に流れ込んできた瀬那の声が、私の中で谺響(こだま)する。

左肩に乗せられた瀬那の頭から、瀬那の体温を感じる。


心地よくリズムを刻む、2つの心臓。
瀬那も、同じくらいドキドキしてくれてるんだよね?


嬉しくて、もうどうにかなっちゃいそうな涙腺に、必死に"頑張って"と言い聞かせて



「あの…えっと、…Happy Birthday 瀬那♡」


「は?今のタイミングでそれかよ。ばーか。」


フッと笑う瀬那の息が、肌にかかる。
この距離をこんなにも幸せに思う。


「そう言えば言ってなかったな〜と思って。へへ」



付き合って初めての瀬那の誕生日は、なんだかグダグダになってしまったけれど、とても幸せな時間で。


やっぱり、私ばっかり瀬那に幸せをもらってる気がするけど…


"もう離してやれねぇかも"


耳に焼き付いて離れないその言葉が、幸せすぎて、今夜は眠れNIGHT。


ニャッハーーーー!!!!!!!



「1人でニヤニヤすんな、キモイ。」


「キ、キモ…?!」



やっぱり、甘々な瀬那は長く続かないけれど、たまに甘々をくれるから…好きは募るばかりだ。


瀬那の誕生日は大成功、かな♡