「アレだよ!"プレゼントは、わ♡た♡し♡"って、自分にリボン巻いてるやつ!!」
「うっひょ〜〜!わ、ちょ!テンション上がってきた〜!それはありがたく頂くしかないっすね!瀬那くん!!」
………本当、分かってた事だけどさ。
こいつら、バカなんだよな。
…どうしようもないくらい、バカ。
「…頂かねえよ。」
いくら佑麻がバカで、おまけにドのつくアホだとしても、さすがに…そこまでじゃないと信じたい。
『瀬那、大好き!』
『瀬那?ね、今 話聞いてた?』
『私ね、瀬那のためにもっと女の子っぽくなろうと思ってね、それで…って聞いてる?』
『私 瀬那のためなら何でも出来る気がするんだよね☆』
いくら………佑麻でも。
「……有り得そうで、怖くなってきた。」
「何も怖くねえじゃん、むしろ茉央に言われたら嬉しいけどな〜、俺☆」
「お前と一緒にすんな。」
……この歳になって、誕生日にこんな不安が生まれるとは思ってなかった。


