南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )




「アレだよ!"プレゼントは、わ♡た♡し♡"って、自分にリボン巻いてるやつ!!」


「うっひょ〜〜!わ、ちょ!テンション上がってきた〜!それはありがたく頂くしかないっすね!瀬那くん!!」



………本当、分かってた事だけどさ。


こいつら、バカなんだよな。
…どうしようもないくらい、バカ。




「…頂かねえよ。」



いくら佑麻がバカで、おまけにドのつくアホだとしても、さすがに…そこまでじゃないと信じたい。



『瀬那、大好き!』


『瀬那?ね、今 話聞いてた?』


『私ね、瀬那のためにもっと女の子っぽくなろうと思ってね、それで…って聞いてる?』


『私 瀬那のためなら何でも出来る気がするんだよね☆』



いくら………佑麻でも。



「……有り得そうで、怖くなってきた。」


「何も怖くねえじゃん、むしろ茉央に言われたら嬉しいけどな〜、俺☆」


「お前と一緒にすんな。」




……この歳になって、誕生日にこんな不安が生まれるとは思ってなかった。