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「つーか、瀬那 明後日 誕生日じゃん。」
「え!まじっすか、お祝いしないと!」
なぜか、また急に礼央から電話で招集された俺は、無駄にマンガ本が散らかった礼央の部屋で携帯をいじりながら曖昧に返事をした。
そう言えば…俺、明後日 誕生日か。
なんて…自分でもすっかり忘れてたイベントを、よく覚えてたな、礼央のやつ。
「俺らが祝わなくたって、佑麻ちゃんが、甘〜〜〜く祝ってくれるに決まってるだろ。」
「…あ、そっか!付き合って初めての誕生日っすもんね〜!」
「佑麻ちゃんの事だからな、プレゼントはアレだよ、アレ!」
俺の誕生日の話をしてるくせに、相変わらず俺そっち抜けで盛り上がる2人に呆れた眼差しを送ってみたところで、
「え?アレって?……なに!すげぇ気になる!」
到底、伝わることはないんだけど。


