ん?

嶋中くん、いつもとなんか雰囲気違う?


あ、髪切ったんだ!
へぇ〜、新しい髪型も嶋中くんに似合ってていい感じかも。



眼鏡といい感じにマッチングしてて、イケメン度UPしたね。こりゃ益々モテそう。



……じゃなくって、


瀬那の誕生日プレゼントのアイディア貰うんだった。





「佑麻。」



「…へ?」




嶋中くんに声をかけようと口を開きかけた私は、教室の入口から私を呼ぶ大好きな声に、大きく反応してしまう。



「瀬那!」



もちろんそこには、瀬那が立ってて。


右手に持っているミルクティが、瀬那がどこに行っていたのかを物語っている。



頼んでくれたら買ってきたのに。


なんて思いながらも、急いで瀬那の元へ駆け寄る私は、周りから見たら犬に見えてたりしないよね?