南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )




「佑麻の気になるイチゴは、これ。」


「あーーー!」



パクッと唇でくわえてしまった瀬那に、思わず"ずるい!"と大声が出てしまった。


くれるって言ったくせに。



「ん。」


「え……?いや、あの…」


かと思えば、口を突き出してまるでそれを食べろ…とでも言うような素振りに赤くなる顔を隠しきれない。


うわぁぁぁあーー!!!瀬那があぁあ!!!積極的すぎる、甘い!おかしい!



「ん、」


「いや、無理無理!だって、そんな…落ち着いて!?」


いや、瀬那が至って落ち着いていることは言うまでもないんだけど。何ていうか…ね?!