「佑麻の気になるイチゴは、これ。」
「あーーー!」
パクッと唇でくわえてしまった瀬那に、思わず"ずるい!"と大声が出てしまった。
くれるって言ったくせに。
「ん。」
「え……?いや、あの…」
かと思えば、口を突き出してまるでそれを食べろ…とでも言うような素振りに赤くなる顔を隠しきれない。
うわぁぁぁあーー!!!瀬那があぁあ!!!積極的すぎる、甘い!おかしい!
「ん、」
「いや、無理無理!だって、そんな…落ち着いて!?」
いや、瀬那が至って落ち着いていることは言うまでもないんだけど。何ていうか…ね?!


