でも、ニヤニヤしちゃう私に向かって『キモイ』って真顔で言うあたり
付き合う前と何も変わらない。
いや、むしろキレが増してるよね。え?そこもいいんだけどさ♡?
…って、今の発言はちょっとまずいか。イタイ子みたいだ。(完全にイタイだろ)
瀬那が好きで好きで仕方ない私と、まぁ…他の女子に比べたら好き。程度の瀬那。
そんな私たちが今こうして一緒に居られるのは紛れもなく奇跡に近い。
ずっとずっと、この幸せにどっぷりどっぷり浸かっていたいものだ。
「ね!瀬那!」
「いや…何が。」
あ、そっか。
今 心の中で話してたんだった。
なんて考えてたら、いきなり私の顔を見て、プッて吹き出した瀬那
不思議に思って顔を上げれば、
「ほんっと、見てて飽きない。」
「…っ、せ…瀬那!!今のもっかい!!」
屈託のない笑顔で笑う瀬那に、もう骨抜きにされる始末。


