「ほら、帰るべ〜!」
「ちょ…!」
言うなり、私より先に歩き出した淳太を仕方なく追いかけるように帰路につく。
「彼女の誘い…断って良かったの?」
「ん?…あー、別に。いつでも会えるし?」
歯切れの悪い淳太の言葉。
今更 断ったこと後悔してたりして。
「そっか……。」
「お。」
初めて淳太と、バイト先 以外で一緒にいる。
並んで歩く道。
いつもと同じはずなのに、何だかやけに家までが早く感じる。不思議だな。
「あ!見ろ!UFO!!」
淳太が指さして見上げる空には、もちろんUFOなんていない。
「淳太、あれはヘリコプターだよ。ライトがピカピカしてるだけ!」
「え!そうなの?!…なーんだ。残念っ!」
ニッと笑う横顔を見つめながら
……あー、好きだなって。
何気ない瞬間に、また恋に落ちる。


