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「お疲れ。」
「…淳太…?」
結局、いつも通り。
私のレジの打ちミスを遠くからニヤニヤしながら見てきたり。
モップで床掃除する私の後ろを、あーでもないこーでもない…と追いかけてきたり。
廃棄になる品物を裏まで運ぼうとしてたら『お前には重いだろ』って、ヒョイっと持ってってくれたり。
…そういう所だよ。
さらっとそういう事するから、うっかり好きになっちゃったんだよ。
「……送ってってやろーと思って。」
「え?」
バイトが終わってコンビニの外へ出た私を、少し先に出たはずの淳太が待っていて
『送ってってやろーと思って。』
だって。
今まで、同じシフトでも…こんなこと無かったのにな。
「遅いし。暗いし。…心配だし?」
「大丈夫だよ、すぐだし。1人で平気だよ。」
嬉しいくせに、素直に嬉しいって伝えられない。それに…家まで本当に10分もかからない。
「…ダメ〜!今日は送ってくって決めてたんだよ。だから雪の誘いも断ったし!」
「っ、」
何それ。私を送ってくために、雪ちゃんの誘い断ったの?初耳だし。
彼女よりバイト先の同僚を優先するってどういう事さ。そんなの、ばかだよ。
淳太、ばかだよ。


