「…どうしたの?乙葉ちゃん?」



「佑麻さ〜ん…どうしよう〜!!」




私、南 乙葉 - みなみ おとは-

高校2年生。



瀬那にぃの彼女、佑麻さんが家に泊まりに来ている今日…。瀬那にぃの事も考えず、佑麻さんを借りてきてしまいました。



「お、落ち着いて?大丈夫だよ…ゆっくり話してみて?」




優しくて、可愛くて、ちっちゃくて。


守って上げたい女子 No.1なんじゃないかってくらい良くできた佑麻さんが、本当のお姉ちゃんならいいのに…と、もう何度思ったことだろう。




「私…好きな人がいるんですけど、」


「うんうん!それで…?」


「その、好きな人には幼なじみがいて…私のことなんか絶対 眼中にないのに…」


「うん?」


「ちょっかい出してきたり、さり気なく頭撫でてきたり…可愛いって…言ってきたり/////」



「きゃ〜♡青春の匂いがするね!!」



私の話にワクワクと効果音を付けて、相槌を打ってくれる佑麻さんが可愛くて、思わずフッと笑みが零れる。