ドッドッドッドッ……
緊張はMAX。
口から内蔵吐きそうって、こういう事か。
「………せ、…南くん。」
「っ、!」
椅子に乗っかって、資料めがけて必死に背伸びをする佑麻がそこにはいて、俺に気づいて、驚いたように真っ直ぐ見つめてる。
久しぶりに呼ばれた名前は"瀬那"ではなく、"南くん"で、俺の心に傷をつけるには十分過ぎた。
やっぱ、嶋中と付き合ってんの?
他の男は名前で呼べません、的なやつ?
「…み、南くん?」
スタスタと無言のまま佑麻へと近づく。
久しぶりにこんな近くに佑麻がいる。
単純に、それが嬉しい。
これだけで胸がいっぱいになって、なんだか満たされた気がするから不思議だよな。


