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「ッ、ハァ…ハァ……ッ」
いるかも分かんねぇのに、全速力で走ってきたのは資料室までの道。
資料室の手前で、肩で息をする俺は…ほんの少し足が震えてるような気もしなくもない。
もし、この扉を開けて
そこに佑麻がいなかったら俺は、佑麻を諦めるんだろうか。
もしそこに佑麻がいたら俺は、ちゃんと自分の想いを伝えられるんだろうか。
いたとしても、嶋中も一緒かもしれねぇじゃん。どうすんの、俺。
色んな気持ちがごちゃ混ぜになって、緊張して手にはうっすら汗すら滲む。
「ふぅ…。」
大きく深呼吸して自分を落ち着かせて、静かにドアに手をかける。
いて欲しい。
でも、いて欲しくない。
そんな複雑な想いで俺がここに立ってることを、佑麻は絶対に知らない。
──────────ガラガラッ


