南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )





「で、森坂はどうすんの?」


「え…?」



唐突に突きつけられた疑問。
それを受けた私も頭の上には??がいっぱい。



「南のこと、どうするの?」


「…ぅ、」


「このままでいいの?後悔しない?」



ちょっと待ってよ。
嶋中くん、私のこと好きなんじゃなかったの?いや、自惚れんじゃねぇよ!って話かもしれないけど。


なんでいきなりそんなこと聞いてくるの?


そりゃ、後悔しないなんて…絶対無理。と言うか既に後悔しかないよ。南くんがいない、こんな毎日が退屈で仕方ない。


でも、今日は嶋中くんとの時間をいっぱいいっぱい楽しんで…あわよくば




「あわよくば、俺のこと好きになって前に進もうって感じ?」


「…へ…、」



わ、私 心の声出てた?
いやいや、まだ心の中でも喋ってなかったし!



「森坂、単純(ばか)だから、分かりやすい。」


「あ、アハハ…へへ、ほんと何でこんなバカなんだろ。自分で自分に呆れるレベルだよ。」



嶋中くんは、黙って私を見つめたまま。


フォークに刺さったまま口に運ばれるのを待っている包焼きハンバーグさんが、どんどん冷たくなっていく。