俺がどんなに突き放しても、冷たくしても、傷つけても…変わらず側にいて『好きだよ』って言ってた佑麻が、隣にいない。
最後の泣き顔だけがやけに鮮明に焼き付いて、アイツの笑顔さえ霞んでいく気がして目を閉じる。
怖い。怖すぎ。
アイツが俺を好きじゃなくなるとか、考えただけで立ち直れない。無理すぎ。
って、俺 こんな女々しいキャラじゃねぇし。
「…どーすんの、マジで。」
ベッドの上、どんなに想っても佑麻は戻ってこない。
こんな事になってる場合じゃねえんだよ。…嶋中に付け込む隙作ってやってどうすんだ。
確かに原野がケガした時、一番に佑麻のこと考えてやれなかったのは彼氏として最低だったかもしれぇし、
佑麻が泣きたい時、側にいてやれなかったことも謝る。
でも、
でもさ。
『私の事なんか、本当はこれっぽっちも…好きじゃないくせに!!!』
「どうしろってんだよ…」
こんなに好きなのに。


