別れを告げられてすぐ、無意識的に礼央に電話してた。
『だから言っただろ、バカ!大バカ!死ね!』とか言われたけど。
なんで余計にキズえぐられてんだよ…とか思いながらも
あー、本当バカだ。
って、やけに納得する自分がいた。
佑麻が俺を裏切ったとか、裏切ってないとか。もうそんなのどうでもよかったくせに。
つーか、佑麻が俺しか見てない事くらい、俺が1番分かってたくせに。
かっこつけて余裕ぶっておきながら、中身は全然 ガキで。結局、自分の無駄なプライドと幼稚な嫉妬で佑麻のこと傷つけて、その現実から逃げるために佑麻のこと避け続けて。
久しぶりにまともに顔合わせたと思えば、別れ告げられて。
って、何これ。
俺すげぇ悲劇のヒロインじゃん。
あ、男だからヒーローか…って。
よく喋るな、今日の俺。
どんだけダメージ受けてんだよ。
「……マジ、しんど。」


